世界がp!ntoになっていく!|考えていること|作業療法士 野村寿子

2013.07.29 / conversation

世界がp!ntoになっていく!
「野村寿子、という人との出会いは僕にとって衝撃的だった」と語るのは、東京大学大学院教育学研究科教授・佐々木正人さん。1999年、野村寿子が著書『遊びを育てる出会いと動きがひらく子どもの世界』(共同医書出版社)を発刊した際、紙上で対談したのが出会いのきっかけだ。

野村は「本の編集担当の方から、『“アフォーダンス(環境が生き物に対して与える影響・意味など)”について研究されている佐々木正人先生と話をすれば、より内容が膨らむのでは』と提案をしていただき、初めてお会いしたんです」と振り返り、佐々木さんも「当時、野村さんは従来の作業療法士のイメージをこえていた。子どもたちのリハビリテーションを行う際、たとえば通園施設の周りを歩き、草が生えていること、昆虫がいること、そういった当たり前の光景から彼らが何を発見するのか。そこで起こることについて、研究・実践されていた。これまでになかった野村さんのやり方に興味を抱き、思いつく限りのことを語り合いました」と、いまだ鮮烈な印象といった口ぶりで話す。

それから何度も交流を持っていたが、2013年4月のp!nto発売以降、まだ再会を果たせていなかった。佐々木さんは、野村と対面すると「p!ntoはすばらしい成果のひとつ。おめでとう」と繰り返した。「僕は以前、椎間板ヘルニアと診断されてから、腰に不安を抱えて生活していました。だから、自分にとって椅子は決して“楽な道具”とは言えなかった。気を緩めると、すぐにごろ寝していた。だけどp!ntoを使いはじめてから、そんなことはなくなったんです。一番の良さは安定感。座ったときの自分の姿勢、つまりお尻、腰、背中をp!ntoが包みこんでくれる感覚がある。たとえば食事のとき。食事って視線が広く動き、手も動き、さらに会話し、テレビを観るなど、膨大な情報量を暗黙に得る行為なのですが、だからこそそのとき、身体が椅子にぴったりと収まっていないと、それらの動作がスムーズに行えない。食事をしているときでさえ不安、疲れを生じてしまう。特に僕のように身体に痛みを抱えている人間は、そういう感じがあるんです」

しかしp!ntoが優れているのは、そういった疲労をすっきり解消してくれる点。「無駄な力が常に働いているのが人間の動き。それによって疲れを生むのですが、p!ntoはそれを軽減させる。特にお酒を飲むとき、p!ntoを使うと効果がはっきり分かります。飲酒時ってどうしても身体がダラッとなってしまい、それが翌日のしんどさにつながる。実は、姿勢が影響しているんです。p!ntoは負担のかからないスタイルを維持できるから、お酒を飲んでいるとき、そして飲み終わったあとの身体の具合が快調なんです」(野村)

佐々木さんは加えて「そういえばp!ntoを使いはじめてから、身体が目覚めた。どういうことかと言うと、腹筋、背筋など体幹系が刺激されて、腹筋、腕立て伏せをやり始めるようになった。つまり、そこに意識が行くようになったんです」と変化を語る。p!ntoが身体にチャンスを与えた、と言うべきか。態度の改善のみならず、活気の源となるのだ。

p!ntoは人間のあるべき「生」のかたちをサポートする。私たちは身体に無理な負担をかけながら暮らしているが、椅子を変えるだけで、もっとリラックスし、それでいてパワフルな毎日を送ることができる。佐々木さんは、その要素について大きな期待を寄せる。「トップアスリートって、いかに無駄な力を省いて脱力に近づけ、できるだけ無心に身体を動かすことを考えている。記録などを意識すると、途端に身体が緊張して、必ずスムーズさを欠いちゃいますから。でも短距離走者であれば、走るなかでの路面感覚、変化、そういう物質的な流れをちゃんと知っている。そういったものにいかに自然に身を委ねられるか、それが最大限の力の発揮につながる。p!ntoはまさにその効力に通じている。p!ntoが進化するたびに身体の可能性が広がっていく。つまり、世界がp!ntoになっていくんです。今回はそのスタートだし、きっとジェネラル(普遍的)な商品になると思います!」


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