笑う|考えていること|作業療法士 野村寿子

2013.09.25 / text

笑う
笑うことも、実は姿勢と大きな関係があります。
頭を重く下に倒して、下を向いたまま笑ってみると、顔の筋肉がこわばった感じがするのがわかります。
前に落ちていこうとする頭の重みに対して後ろの筋肉が引き伸ばされていたり、緊張した状態を続けていると、
前面にある表情を作る筋肉を効果的に動かすことができないのです。
しかも、下向きで無理に笑った顔をしてみても、心が軽く楽しい気分になることはできません。
一方、頭を上げて笑ってみると軽く顔の筋肉を持ち上げることができるのがわかります。
重力に対して頭を軽い位置に保って、重さの負担を減らして前面の筋肉と背面の筋肉を同時に緩めることが、
笑顔の筋肉を動かすポイントです。
つまり、笑顔を心がけるということは体全体の緊張を緩めることにもつながっているのです。
笑うことで元気になるのはそのためです。
多くの場合、心の緊張と体の緊張は伴って起こります。心の緊張を緩めることがなかなか難しい時でも、
体の緊張を緩めることで気持ちが楽になることがあります。
「楽しいから笑う」のではなく「笑っているから楽しくなる」とよく言われますが、
その前提として常に笑いやすい状態に姿勢を整えておくことが大切です。


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