食べる|考えていること|作業療法士 野村寿子

2013.10.13 / text

食べる
食べる動作の中で私たちは実はとても多くのことを行っています。
食べ物を見て、何から箸をつけるかを決め、手を伸ばして器を持ち、会話をしたり、テレビを見たり、
食事は様々な感覚を駆使して繰り返されるとても複雑な活動です。
さらに体の前の近いところで行う細かい両手動作は、肩の前の筋肉を縮めて使うことが多く、
体が丸くなる傾向があります。そして前に丸くなろうとする運動に対して背中の筋肉は
緊張し引っ張りつづけて椅子の上で姿勢を保たなければならないので、
本来リラックスして楽しみたい活動を妨げてしまうことになります。
逆に骨盤を倒して丸い姿勢のまま食事をすると肩が上がり、首の後ろの筋肉が緊張してしまい、
咀嚼や飲み込みに必要な首周りの柔軟性が損なわれることになります。
食事中の体の緊張をできるだけ少なくして、重心の移動に伴う体の負担を減らし、
効率的に動くことが食事を楽しむコツです。
なめらかな食事動作のために必要なのが、矛盾の少ない運動の方向がわかること、
そして戻る方向がわかることです。そのポイントとなるのは、
股関節の柔軟性と運動に伴う骨盤での重心移動がスムーズに行われることなのです。


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