書く|考えていること|作業療法士 野村寿子

2013.10.24 / text

書く
猫背の習慣は、小学校に行き始めて長時間椅子に座って字を書くようになったころから始まります。
そのころから私たちの体は前に手がかりを求め、机に体を寄せることに慣れていくのです。
机に体を近づけると頭の重みに伴って、前に張り出した肋骨も下がり、背中が丸く猫背になっていきます。
体の前で行われる活動の時に、前に頭が動くのは仕方のないことのように思いますが、
後ろに「手がかり」を配置することで、習慣的な猫背を防ぐことができます。
下の右側の絵のようにピントを使うと骨盤の後ろ・横・太ももの手がかりができるので、
テーブルに頼りすぎない姿勢を保つことができます。
さらにここで注目したいのは、書き方です。机によりかかるような姿勢では、
前に倒れていく体を腕で支えながら書かなければならないので、
肩が上がって肘や手首に力が入った書き方になってしまいます。
一方後ろに手がかりがあって体が前に倒れすぎない状況では、
肘や手首の力が抜けて無駄なエネルギーを使わずに楽に書く事ができるのです。
姿勢が悪いと書きにくくて、姿勢が良いと書きやすい。
活動の難易度を決めているのは実は姿勢だったということがわかります。
姿勢を整えれば活動はみるみる簡単になりパフォーマンスが上がります。
良い姿勢とは頑張らなくても活動が上手にできる姿勢のことなのです。


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