歩く|考えていること|作業療法士 野村寿子

2013.11.18 / text

歩く
私たちが立って行っている作業の中には座っていてもできることがたくさんあります。
例えばカウンターで立って食事をしている場面と座って食事をしている場面をイメージしてみましょう。
食事をするという動作は同じですが、骨盤をどの角度で保っているかによって
背骨のカーブの状態が変わってきます。座り作業の時の腰の負担は、
骨盤が後ろに倒れ腰の骨の前弯が減ってしまうことによって起こります。
そして、その時強めてしまった腰の筋肉の緊張や、
引き伸ばされ圧迫された臀部の筋肉の疲労と股関節の固定的な使い方は、
そのまま立ち上がりや歩行に悪影響を与えてしまうことになります。
丸くなった体と共に肩の運動も丸く前方で制限されるので、立ち上がった時に重心のバランスが取りにくくなり、
首や腰の筋肉はさらに緊張を強めることになってしまいます。
無理なく座位姿勢を保つことが習慣化すると、立ち上がった時に良い姿勢を作りやすくなります。
立っていても歩いていても座って作業をしていても、
背骨を機能的に骨盤の上に乗せなければならないことは同じです。
だから、立っている時と同じパターンで座り、骨盤周りを安定的にスタンバイの状態にしておくと、
座っているあいだに背中の筋肉をリセットして、立つ時の準備をすることができます。
そして、立ち上がる時もなるべく反動をつけず、股関節、膝関節、
腰の負担が少ない立ち上がり方のできる座位姿勢を身につけましょう。


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