産前産後のお母さん|考えていること|作業療法士 野村寿子

2013.12.01 / text

産前産後のお母さん
私たちは居場所があると安心します。自分の居場所がわからない時や初めての場面におかれた時、
私たちは緊張し体を固める傾向があります。日々体重・体型の変化していく妊娠中のお母さんの体にとっては、
いつもと同じところに座ったとしても、座った加減が常に変わるので、
どのように座れば安定するのかわからなくなってしまい、
緊張を高めて体を固定することが習慣化してしまいます。しかも、
体型の変化に伴い引き伸ばされて働きにくくなった筋肉で頑張らなくてはならないという
負担を強いられるのです。産後のお母さんの弱った筋肉や、
出産のストレスでバランスを崩しやすい骨盤底も不安要因となって、
落ち着く場所を探そうとしてさらに緊張を高めてしまいます。
ただでさえ弱っている産前産後のお母さんの筋肉は頑張りながらどんどん辛くなっていき、
体の痛みやしびれ、動きにくさを引き起こしてしまうのです。
お尻を置く場所、もたれても大丈夫なところ、体を動かす手がかりとなるヘリがあると、
頑張りすぎていた筋肉を緩めることができます。正しく骨盤底を安定させると正しく筋肉を使うことができます。
産前の正しい筋肉の使い方は、産後の母体の回復にもつながります。
そして、産後のお母さんの姿勢は赤ちゃんの姿勢にまで影響を与えることがわかってきました。
後ろにもたれるところがあって体を伸ばしやすいとお母さんは余分な力を入れずに赤ちゃんを抱くことができ、
赤ちゃんも対称的できれいな姿勢を保てるようになります。正しい姿勢の習慣によってお母さんが楽で、
赤ちゃんもすくすく育つという循環を作り出すことができるのです。


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