学力を育てる姿勢育て|考えていること|作業療法士 野村寿子

2014.03.29 / column

学力を育てる姿勢育て
私たちが帝京大学で行なった実験で、良い姿勢を快適に保つことができるクッションp!nto(以下ピント)を使った場合と普通の椅子を使った場合では、認知課題の結果に大きな違いがあることがわかりました。ピントを使ったグループは、認知課題のテストスコアが向上し、身体的な緊張がとれてよりリラックスして、活動的な気分になる等の結果が見られたのです。そしてこれは座る姿勢が安定することによる書字活動の負担軽減がもたらした効果であると考えることができました。机上の活動をすることに適した体の軸を作ることができると、体の余分な緊張が少なくなり、ストレスが少なく、精神的にも安定して学習に取り組むことができるのです。
ではどうすれば、体軸の整った学習に効果的な姿勢を保つことができるのでしょう?私たちはよく「背筋を伸ばしなさい!」と言われますが、それは背中の筋肉を緊張させることになり、より姿勢のストレスを高めることになってしまいます。「頭を上げて!」というのも体の中で最も重い部分を持ち上げなければならないのですから、首や肩の筋肉で頑張らなければなりません。
私がおすすめするのは、胸の前にある骨「胸骨」を前に向けるという方法です。胸骨は左右の肋骨の真ん中、体の一番前面にある骨です。胸骨には肋骨と鎖骨がそれぞれつながっていて、鎖骨は肩甲骨と、肩甲骨は上腕骨とつながっているため、胸骨が動くと肩周辺の骨全部が動くという体の中の重要なパーツです。しかし、字を書く、本を読むといった体の前で行う学習活動の時、胸骨は少し沈んで下を向き、同時に頭が前に出てしまいます。そして、そのような姿勢が習慣化することで、猫背の姿勢ができ上がっていきます。まず胸骨を前に向けてみましょう。すると頭が後ろに動き軽く支えることができるようになります。背中を反らせることなく良い姿勢をとることができるのです。しかし、常に前で机に向かわなければならない学習場面で、バランスをとりながら体を起こし続けることは不可能です。
ピントキッズの背面には胸骨を前に向けた姿勢を保つための、手がかりがあります。だから自分で安定する姿勢を簡単に見つけることができて、学習に最適なコンディションを自ら作ることが出来るのです。


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