動作を育てる姿勢育て|考えていること|作業療法士 野村寿子

2014.04.11 / column

動作を育てる姿勢育て
私は子どもの「自分でできるようになった!」という姿が大好きです。「誰に教えてもらったの?」と大人に尋ねられた時の答えです。「自分でできた!知らない間にできてた!頑張ったらできた!」子どもが自慢げに言う姿を見ながら、「どんどん自分で大きくなぁれ!」と思うのです。子どもが初めて座る時、立つ時、歩き始める時に私たちは頑張れ頑張れって子どもを励まします。しかし、その後は姿勢は頑張るものではなくなります。子どもが次々と新しい事を覚える時に、既に獲得している姿勢については、いちいち考えないのが普通です。なんでも自分でやりたがる子どもたちも、そのことをいろいろと言われたくないのです。
私は障害を持つ子どもと関わる時も、さりげなくできるように援助する訓練を行っていました。例えば姿勢をさりげなく手伝いながら子どもが自ら遊びを楽しめるように促します。すると徐々に姿勢運動の機能も上手になっていき、動作が上手になるうちに体を支えることも自分でできるようになっていくのです。もう一つわかったことは、良い姿勢からは良い運動が生まれ、正しい動作の獲得が早いということです。
ピントを使った実験で、同じ作業を普通の椅子と、ピントで姿勢を整えた場合とで比べてみたことがあります。するとピントを使った方が早く正確にできたのです。音楽家でもスポーツ選手でもパフォーマンスを上げるために姿勢の調整を行うことはよく知られています。つまり、書道が上手くなる、食事を美しく食べるなど、生活で行う動作が上手になるには、動作を繰り返し学習するよりも、まず姿勢を整えることが重要なのです。姿勢を整えるということは、決して動きを制限して整った姿勢を保ち続けることではありません。私たちが生活の中で行っている動作のほとんどが非対称的で、体を歪めて使っていることが多いのですが、重要なことは「歪まない」ことではなく「歪んだところから正しい姿勢に戻る」ということなのです。そしてまた正しい姿勢から活動することで筋肉は機能的に働き、どんどん上手にできるようになっていきます。体を正しい位置に戻すためには骨盤が対称的に保ちやすく動いてもちゃんと戻れることがポイントになります。なぜなら背骨の土台となる仙骨は骨盤の真ん中にあるからです。
大人サイズの生活環境の中で、子どもの小さな骨盤は大人以上に倒れやすく歪みやすく、対称的な位置に戻すことができなくて、どんどん姿勢が悪くなって行く危険性を持っています。ピントキッズの「正しいところに体を戻すことができる仕組み」は、子どもがのびのびと活動を成功させながら、心身ともに大きく育つことを確実にサポートします。


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