2013.11.02 / Thinking

テレビを見る

一番重い頭が一番上にある不安定さ、そして活動が前にある私たちの生活、
非対称な活動の中で歪んでいく体、頭が前に出て首・肩・背中・腰に負担がかかり、疲れや痛みが生じる事。
これらは全て体と重力との関係の中で起こっています。
では重力が悪いことばかりなのかと言えば決してそうではなく、
私たちが立ったり座ったり歩いたり字を書いたりあらゆる動作ができるのはすべて重力のおかげなのです。
重力に反発するのではなく重力をうまく利用しながら姿勢を整えることが大切です。
重力とともに過ごす私たちが姿勢を保つために働く筋肉を抗重力筋といいます。
抗重力筋は立っている時も座っている時も移動している時も常に私たちの姿勢を保つために働き続けています。
活動は支える筋肉と運動の筋肉とのバランスで成り立っています。
つまり抗重力筋が過剰に頑張って緊張していると、動くための筋肉もさらに頑張って働かなければいけないので、
体は二重に疲れてしまうことになります。覚えなければならないことは、
日常的に抗重力筋に無駄な努力をさせないことと、抗重力筋がリセットする時間を作ることです。
長時間座って同じ姿勢で過ごすことの多いテレビを見る時間は、
抗重力筋の緊張をゆるめて体をリセットする時間と考えましょう。

 


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