2015.10.13 / Thinking

学校用ピントスクールの開発

「防災と姿勢教育」という2つのテーマをつなげた今までにないクッション「ピントスクール」が誕生しました。2015年10月14日(水)~16日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2015」にて初公開いたします。

「座る環境が変われば姿勢だけでなく授業中子どもたちの落ち着き、集中、意欲、そして学力に必ずいい影響を与える。そして子どもの良い姿勢の習慣を身に付けることは、大人になってからの肩こり、腰痛、そして高齢者の介護予防にまでつながるのではないか。」これは、子どもたちの生活環境を見続けてきた作業療法士としての私の確信でした。子どもたちが学校で使っている硬い椅子に何時間も座り続けることが、とても苦痛なことであることは容易にイメージすることができます。心身ともに大きく成長する重要な時期に、子どもたちが苦痛に耐える習慣と悪い姿勢を身につけてしまわないために、子どもたちが最も長く座っている学校で使うことのできるピントを作りたいと思いました。
関東の福祉機器展で学校用の姿勢保持クッションをご紹介していた時のこと、
「このクッション防災頭巾にならないですか?今防災頭巾を座布団代わりに敷いているのでこのクッションを持っていくと防災頭巾の置き場所に困るのです…」というお母様のご意見をいただきました。
「防災頭巾?」関西で生まれ育った私には耳慣れない言葉で、始業式に子どもたちが防災頭巾を持って登校する姿を想像することができなかったのですが、同時に「災害が起こる可能性は全国にあるのになぜ関東だけ?」という疑問も湧きました。「学校で違和感なくピントを使ってもらう」ために、「防災の習慣を全国の子どもたちの常識にする」ために、という2つの目的がつながって生まれたのがピントスクールです。
「起こって欲しくない災害を想定して持っていく防災頭巾を、姿勢をよくして快適に授業を受けるためのポジティブな持ち物として使って欲しい」というのも私がこの商品を作ったコンセプトの1つです。


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