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エコロジカル2008年研修会

「思いが湧き出る場所を創る
~藤原流 生きる を支える技術~」

日時  2008年10月11日(土) 14:00~17:00

昨年研修会の講師にお招きしたエコロジカルファミリー?の 夢のみずうみ村代表 藤原 茂先生 http://www.yumenomizuumi.com/ が、 なんとNHKプロフェッショナルに登場です!!!

11月17日(火)22:00~22:48 放送予定
リハビリが、人生を面白くする ~作業療法士・藤原茂~
山口県に、脳卒中などで言葉や体の機能を損なった人々が驚きの回復を果たして全国から注目される介護の施設がある。心身機能などの改善率は、全国平均を大きく上回る。
この施設を立ち上げたのは、作業療法士の藤原茂(61)。作業療法士は、さまざまな運動や遊びなどを通して心身の機能の回復を目指しながら、日常生活を支障なく送れるよう手立てを講じる、リハビリの専門職だ。
藤原の施設は、笑いと驚きに満ちている。
壁のあちこちに張られたクイズ、施設で開かれるカジノ大会。娯楽を通して、脳と身体を動かし、機能回復を目指す。さらに、わざわざ邪魔な位置に垂れ幕がかけられ、手すりのかわりにつかまりにくいタンスが置かれている。バリアフリーではなく「バリア・アリー」にすることで、日常の動作をリハビリにつなげるのだ。 藤原がよって立つのは、「心が動けば、体は動く」という信念だ。本人の意思が引き出されれば、リハビリはもっと楽しくなる。そして、病気になる前以上に、人生を輝かせることができる。番組では、8年前、脳出血で倒れ、身体と言葉の自由を失った男性に密着。これからの人生をどう生きればいいのか、悩んでいた。藤原は男性に、ひとつの挑戦をもちかける。二人は、新たな人生を掴み取ることができるのか。
「不自由だからこそ、人生はもっと面白くなる」と信じる、リハビリのプロ・藤原の流儀に迫る。

全国で乗馬療育を展開されているNPO法人インフォメーションセンタ http://www.ryufo.com 代表理事 寄田勝彦さんにお越しいただきます。作業療法士の土田玲子先生とも一緒に活動されていることもあり、私たちセラピストに対する理解も深く、とにかく馬とのコミュニケーション、馬を通した人育ての達人です。命を預かり、命をはぐくむ、生きるために必要なこと、馬と人と共にそこに居ることで見えてくる本質、厳しさの中に見えてくる愛・・・究極です。

「つながりの中から生まれる生きる力
~ホースセラピーで育つ子どもの姿から~」

日時  2009年2月28日(土) 14:00~17:00

参加者の感想:森ノ宮病院 作業療法士 原百実

「以心伝心」「ダーク・イン・ザ・ダーク」とワークショップから始まりました。2つの共通点は、人のつながりを感じる感覚を持つことです。「以心伝心」のワークショップを説明すると、2つのグループに分かれてパートナーを作り、どちらかが肘などの体のある部分を触りその感覚を覚えます。次に目隠しをして自分のパートナーを当てるというものです。こんなことで当たるの?と思うかも知れませんが・・・摩訶不思議!なんとなくこの肘は私のパートナーだと分かるのです。この感覚を寄田先生は、人間が本来もっていた命のつながりの感覚だとおっしゃっていました。
 後半の講義では、マスロー、ダニエル・ゴールドマン、シュタイナーなどの哲学を引用して、馬と人と環境の相互作用から見えてくる日常の様子を話されました。寄田先生が運営する牧場に来る子どもたちは、家族の関係に大きな問題があり社会的に不適応を持っている子が多いです。牧場にくるとまず、一人1頭の馬を任されて、世話をします。馬は規則正しい生活をする生き物のため、朝早くにご飯をあげないと蹄を鳴らして怒ります。その子がしっかりと世話をしなければ、馬は弱ってしまいます。生死のやりとりをしながら、その子は馬と向き合い、自分と向き合い、家族や社会と向き合う過程を経験しているとても大切な時間だと感じました。
 心に残ったこととして、「人を信じる力=その人の根っこの部分を太くする必要がある。その為、種をまくのだ。」という言葉です。その種まきに馬がとてもよいパートナーとなっているようです。自分の馬を世話し、馬の寛容さ、賢さ、強さ、弱さの中からその子の根っこは太くなり、人を信じる力につながります。
 私見ですが、病院などの大きな組織に属していると受け身的な面があり、社会のあらゆる方と出会う機会は少ないです。私が地域社会に出て、出会う努力をしなければという気持ちになりました。この研修会では、日常の何気ない場面から気付き、生きることを真剣に考えていく姿勢を学びました。